インロック開錠は車種によって大きく異なる
車のカギを閉じ込めたので開けて欲しいと連絡をいただきますが、実はそれだけでは見積を出すことは出来ません!メーカーや車種によってどのような形状のカギが使われているか変わってきますので難易度が全く異なります。難易度が異なるということは見積も変わってきます。同じ車種でも年式によって変わってきます。クラシトキーに限らず、鍵屋の紹介ブログなどで「〇〇年の●●という車のインロック開錠」というような記事を見かけるのは、難易度が高いものでも当社では出来ますよ!という紹介記事となっています。
上記のカギは彫り込みのやり方が全く異なります。カギの側面をギザギザにカットしたもの、カギの内側を真上から彫り込んで削っているもの、棒のようなものを複雑に削り込んているものと3種類を見本にしています。カギの彫り込みが違うため、それにあう鍵穴の内部形状も異なります。開錠の基本作業は、車に傷をつけないため鍵穴からのピッキング開錠が基本です!ロードサービスで訪問する業者が鍵屋であれば問題ありませんが、本業がレッカー業などの場合は、ギザギザ形状のカギには対応しているかもしれませんが、それ以外に対応していないケースも多く見られます。鍵屋に直接依頼せずにロードサービスに依頼する場合は、出来るだけ本業が鍵屋の担当にして欲しい旨を伝えておきましょう。
TOYOTA:特殊形状KEY(内溝キー)
HONDA:特殊形状KEY(外溝キー)
輸入外国車:特殊形状KEY(内溝キー)
輸入外国車:特殊形状KEY(サイドワインダー)
Ford・Jaruar:特殊形状KEY(モンディオ)
鍵穴の場所によっても難易度は変わる
今回2回目の案内となりますが、開錠の基本作業は、「車に傷をつけないため鍵穴からのピッキング開錠」が基本です!しかしながらお客様によっては、自分の車には鍵穴が無いんだよね!と言われることがあります。確かに昔の車のように、運転席にも助手席にも後部座席にも・・1台の車に複数の鍵穴がついている車は減りましたが、鍵穴はどこかに必ずあります。見えにくいところに隠れている可能性はありますが、あります!鍵穴がすぐに見える場所、カバーを外さないと出てこない場所、レバーを引っ張りながらしか出てこない場所、もちろん最後のケースですと直視出来ない分ピッキングの難易度は極端にあがります。こちらのタイプの場合、専用工具が無いと開錠出来ないとロードサービスの範囲内では対応出来ないと断られるケースも多く見られます。下手に頑張って開けようとして車に傷がつけられないうちに、鍵屋に相談したほうが良いと思います。

インロックで多いのは運転席だけではなく、トランク内のキー閉じ込みもあります。トランクに荷物をしまっている途中にバタンと閉まった!という問い合わせですね。通常は運転席を解錠しトランクオープンボタンで開ければよいのですが、ベンツなどの外車ではドアシリンダーをピッキング解錠してしまうと、純正セキュリティが作動しトランクオープナーが効かなくなります。トランクをピッキング解錠すれば良いのでは?とお考えかもしれませんが、一時期の高級車のトランクシリンダーは正面ではなく、下向きについており解錠難易度がこれまた極端に上がります。
ピッキング開錠ではなく、鍵作製で開錠のケースも
車ではなく原付などのバイクでよく起こるインロックですが、シートを開けてヘルメットなどの荷物を取り出して、バタンと閉じ込めのメットイン!車のインロック同様にピッキング解錠が必要となるのですが、昔のバイクはシートの横に鍵穴が付いているためそこから解錠を行いますが、最近のバイクにはシートの横に鍵穴は付いていません。その場合、「大切なバイクに傷つけることなく開ける」ために、その場で鍵を作製して解錠を行います。鍵の作製となりますとブランクキー(削られていない元キー)やそれをカットするキーカットマシンが必要となりますので、鍵屋で無いと作業が出来ません。原付の例が一番わかり易いですが、車でも鍵作製を行って解錠するケースもあります。もちろん、「大切な車に傷つけることなく開ける」ためです。












