専門家が徹底解説!失敗しない電子錠選び

専門家が徹底解説!失敗しない電子錠選び

最近の車のカギは、電子キー(キーレスキー/カードキー/スマートキー)となり、多くの人が当たり前にそれを利用していますが、一番利用頻度が高く、防犯性が必要であるはずの住宅の玄関のカギは、未だにアナログのままといった方も多いのではないでしょうか?マンションにお住みの場合は特に不思議な現象で、「マンションの入口であるオートロックはデジタル化(暗証番号式やリモコン式)に変わっているのに、自宅の玄関は昔ながらのアナログ方式のまま」といったパターンが多く見られます。玄関は2ロックとなっているので安全と案内を受けているかもしれませんが、ここだけの話、「実は上のカギしか使っていない」と言われる方が大半なのではないでしょうか。

電子錠について、興味を持ってみませんか?

もう鍵を無くす時代は終わりにします!電子錠の便利さは一度知ると止められない
急速に電子錠が普及しています
電子錠というと大げさに聞こえますが、いつも利用しているスマホや、暗証番号が物理的なカギの代わりになるだけです。例えて言うなら、スマホのロック画面を解除するのと同じ要領で、あらかじめ登録している暗証番号や指紋認証・顔認証などご自分の都合の良い方法で、玄関のロックを施錠したり開錠したり出来ます。電子錠はいろいろなメーカーが発売しており、暗証番号しか対応しないものよりは、全部対応出来るものの方が価格は高くなる傾向にあります。そのほかにも、オートロック施錠になったり、入退室管理が出来たり、オプションの搭載状況によって価格は変動します。お客様の環境に合わせて必要なものをチョイスする必要があるため、万人に対し、これが絶対にオススメ品という商品はなく、比較検討をしないといけません。各メーカーにおいても、一度便利さを知ると元に戻れない事を知っているため、電子錠に力を入れるメーカーは増えてきました。言い換えれば、価格競争が激戦しておりますので、個人では敷居の高かった電子錠が、現実的なお求めしやすい価格になってきています。(2015年位から多くなり、ここ数年で一気に普及が進み、最近の新築物件には、最初から電子錠がついているケースも多く見られます。)

電子錠の開錠方法


電子錠選びで絶対に避けては通れないのが、開錠方法の選択となります。安定の一番人気は、「暗証番号」方式ですが、ボタンを押す手間すら無くしたい、絶対に持ち歩いてる「スマホ」を利用したい、マンションのエントランスのリモコンキーと同一にしたいなど、環境によって大きく変動します。また見落としてはいけない点に、家族構成も考えた方が良いです。例えば、小さなお子さんがいるのに、暗証番号方式が一番人気とは限りません。成長の過程段階でテンキーの物理的な設置場所(高さ)もそうですし、学校で暗証番号をみんなに公表なんて、いたずらも心配です。家に帰ったと連絡があった時にスマホ連動などで遠隔で開錠出来るタイプが人気あります。

電子錠の開錠方法見本:暗証番号をかざして開錠する見本
電子錠の開錠方法見本:スマホアプリから開錠する見本
電子錠の開錠方法見本:カードをかざして開錠する見本

暗証番号方式のメリット/デメリット
暗証番号単独タイプだと、物理キーが完全に無いため、紛失を心配する必要が一切ありませんし、番号さえ教えてしまえば大人数でも利用出来ます。一方、最大のデメリットとしては、暗証番号を忘れると解錠ができません。また、番号が漏洩すると誰でも解錠できるリスクがあります。デメリットを補うため、各メーカーの機能が比較材料となってきます。例えば、覗き見防止対策・一定数以上の間違いに対するロック機能、暗証番号を忘れた場合のために、物理的なカギ穴を残しておくタイプなどもあります。暗証番号方式に限らず、電池切れのトラブル時にどうやって開錠を行うのか、こちらもお客様の環境にあっているものを選択する必要があります。

暗証番号方式は、ほとんどのメーカーで導入されています。電子錠タイプの多くは自動施錠に対応していることが多いため、カギの持ち出し忘れによる「締め出し」に合わないためにも、必要な機能だと考えられます。

カード/リモコン方式のメリット/デメリット

ICカード規格「Felica」と「MIFARE」の比較表
暗証番号方式の次に「カード方式」に対応しているタイプも多く見られます。カード認証には、ICOCAなどの交通系ICカード・nanaco/waon/楽天edyなどの小売店で採用されているFeliCa(フェリカ)と、タバコの自販機で利用するtaspoや多くの企業で社員証などとして採用されているMIFARE(マイフェア)と2種類がありますが、よほど特筆していない限りは両方ともに対応しているものが多いです。メリットとしては普段必要としているカードをそのままカギと連動出来ますが、スペアキーとして増設する場合は、その枚数分のカードが必要になり管理が煩雑となります。
暗証番号方式とカード方式の併用型タイプは多く発売されています。大抵の機種では切り替えが出来るようになっていますが、暗証番号もしくはカードで開錠する「orモード」と、暗証番号を押した後にカードをかざして開錠する「andモード」を選択することが出来、環境に合わせた利便性・セキュリティ性を強化することが出来るようになっております。

スマホ認証方式のメリット/デメリット

鍵は忘れてもスマートフォンは絶対に忘れないと言われる方には最適な認証方式となりますが、スマホ認証の本来の強みは、遠隔での操作が可能になることです。開錠方法がスマホ認証だけという機種は少なく、暗証番号方式やカード方式など他の開錠方法に別途オプションとして「スマホアプリ対応」というケースが多く見られます。「急に実家の両親が来た」、「子供が家についたら連絡をもらう」、お手伝いさんやヘルパーさんに「期間や時間限定で合鍵を発行する」など、環境によってはかなりの利便性が向上します。しかし、オプション商品の場合が多く、その場合機種によっては月額使用料等毎月のコストが発生することもあります。
スマホアプリを使い、電子錠を更に便利に

指紋認証・顔認証方式のメリット/デメリット
スマートフォンでは当たり前になりつつ指紋認証/顔認証方式です。暗証番号を覚える手間や、カード/リモコン/スマホすら持ち歩く必要がなく、自分自身が鍵となるため完全な手ぶら状態でも締め出しの心配が一切ありません。各メーカーでも徐々に提供が増えてきており、価格も以前に比べ下降傾向にありますが、スマートフォン同様に、状況によっては指紋が反応しづらいことや登録が難しい場合がある点に留意が必要です。

電子錠の様々な機能


先程は開錠方法をメインに確認していきましたが、次は機能面での比較となります。例えば、電子錠というと「オートロック/自動施錠」のイメージが大変強いですが、必ず全機種に対応しているというわけでは有りません。自動施錠もそうですが、各メーカー様々な付加価値としての機能を取り入れ、「単なる扉の開け締めだけ」に限らず、より良い環境作り(利便性・機能性向上)のため差別化を図っています。機種選択の幅が広がることは良いことですが、一つに決めるのはやはり商品知識のあるプロのアドバイスが必要となるかもしれません。

電子錠の様々な機能を紹介:1アクションで2ロックが連動
電子錠の様々な機能を紹介:室内からの遠隔リモコン操作は便利
電子錠の様々な機能を紹介:認知症の徘徊対策にもオススメ出来ます

オートロック/自動施錠
ホテルに宿泊時の扉やマンションのエントランスをイメージすれば分かりやすいですが、扉が締まったと同時に施錠されるタイプです。ほとんどの機種で、標準もしくはオプションで搭載されていますが、鍵の閉め忘れは無くなりますが、逆に自分が閉め出されないか不安!という声が出てきます。長時間の外出時には締め忘れがなくなるので安心出来ますが、ゴミ出しや玄関前の掃除など目の届く範囲での短時間での自動施錠は反対に煩わしさが残ります。同様の声も多く出ているため、機種によっては一定時間施錠保留の空錠切り替えをつけていたり、対策している製品もあります。カードキータイプなどの開錠方法によっては、カードの持ち出し忘れは完全に締め出されてしまうため、自動施錠の機能は抑えておく見落とし厳禁のポイントとなります。なお、鍵屋の立場から言うと、たとえ煩わしい短時間であったとしても施錠はきちんとするべきです。また、最近は2ロックに対応しているものもあります。よく考えられているなと感心するところで、上側を施錠すると、下側も追従して自動施錠しますが、先に下側を施錠した場合は、上側は連動しません。手が届かないお子様が誤って施錠し、閉じ込められてしまうことを防ぐことができます。他にも、ピッキングや防犯サムターン回し対策として、キーまたは防犯サムターンで一方を開錠した場合、指定時間以内にもう一方も開錠しないと、自動的に施錠する施錠復旧機能を備えているものもあります。

今回説明している電子錠の多くは、主に停電対策として電池で動く「電池錠」を案内しています。そうなると「電池切れ」の対処についても気にかけておく必要があります。どの機種も電池切れの前に本体などに通知があり、分かるようにはなっているはずですが、それでもうっかり忘れによる電池切れは起こります。物理キーがそのままついているタイプや電池切れ時の専用キーがあるタイプもありますが、最近の主流は「9V角形電池」や「5Vモバイルバッテリー」で対処出来ます。

一人歩き/徘徊対策

認知症による行方不明者は年々増加。一人歩き(徘徊)対策を見直しておこう
認知症になると行動・心理症状と呼ばれる様々な状態が生じるようですが、その中の一つに「一人歩き(徘徊)」があります。本人なりの理由があり歩いているのですが、これは中等度や重度の認知症の人だけではなく、軽度の人にもおこる症状のようで、問題は出ていった後にそのまま行方不明になってしまうことです。GPS(Global Positioning System)を付けたり探す手段は様々ですが、電子錠では「出ていく前の徘徊対策」を行っている機種もあります。室内から出るときにも認証システム(カードや指紋)にしたり、お出かけロック機能として、指定している時間以外に開けようとすると一定時間警告音がなったりと、完全に閉じ込めてしまうのではなく、周りの人に外出を気づかせるための機能が多くみられます。理由の一つとしては「火事対策」です。万が一火事になった際に、閉じ込めていると逃げることが出来なくなってしまいます。電子錠の多くでは室内側で火災が発生し、室内温度が一定温度以上に上昇した場合、火災感知機能で自動開錠の機能がついております。

入退室の履歴や制御
スマホ連携タイプによく見られるタイプですが、アプリやパソコンから施錠/開錠の履歴が分かるようになっているものもあります。民泊の運営など、特定多数の出入りや会社の出入り口などにはあると便利な機能です。中には、単純に履歴だけが分かるタイプ以外にも、あらかじめ指定したIDキーで開錠操作が行われると、管理者に通知(プッシュ/メール)を送るように設定出来るものもあり、外出先からでも家族の帰宅を確認可能です。お子様の帰宅確認だけに限らず、使い方によっては離れて暮らす高齢者の安否確認にもなります。今後は敬老の日の親孝行に電子錠をプレゼントなんて日が来るかもしれません。

他にも、お手伝いさんやヘルパーさんに決まった日付・決まった時間のみ開錠出来るゲストキーの払い出しが出来るなど、デジタルの世界だからこそ出来る暮らしの利便性をアップする機能も電子錠の魅力となります。

マンション管理人の運用モード

全ての機種ではありませんが、電子錠では賃貸物件のための運用モードを用意しているものがあります。権限レベルを変えることにより、管理人専用のマスターカード、工事業者専用のカード/暗証番号、空室用のカード/暗証番号など、賃貸物件を効率的に管理できる機能を備えています。例えば入居者が決まった場合は、新たにカード/暗証番号を設定しますが、設定が完了した時点で工事業者専用のものは無効となり利用出来なくなります。見本の画像はMIWA製の「PiAckⅢシリーズ」のものとなりますが、運用モードの詳細は各製品によって異なります。
電子錠の多くは、賃貸物件のための運用モードがあります
電子錠は環境に合えば便利なオプションも沢山ありますが、環境の合わない人に取ってみれば逆に不要なサービスは要らないので、その分値段を安くして欲しいという要望が強くなると思います。どの方法で開錠するのが便利なのか、どのようなオプションがあれば便利なのか、ご自身の環境にあった電子錠探しが必要となります。もちろんプロの担当者が親切丁寧に相談に応じます。実際に対応するエリアの鍵屋さんに直接お問い合わせ下さい。

電子錠の取付について


扉には「開き戸」「引き戸」「引き違い戸」「ガラス戸」・・、と様々な種類がありますが、どれでも取付することが出来るか?というと、そうではありません。新たに穴を開けたり広げたりして加工してつけることも出来ますが、それでも取付する幅やドアの厚みや、今ある穴を隠すことなどを考えはじめると、出来る限り今の形状に沿ったもので、より要望にあう電子錠を取付する方が、見た目にも良くなると思います。

電子錠の取付について、まずは原状の把握が必要です
電子錠の取付について、扉の厚みはメーカーにより変動
電子錠の取付について本体の設置スペースの見極め
適合可能かのチェック項目としては、ドア厚/台座の有無/サムターンの中心からレバーハンドルのカバー上部までの距離/ドア枠の端までの距離/錠ケースの刻印など、複数のチェック項目をクリアしていく必要があります。内容によってはスペーサーを使用する事により対応できたりもしますが、失敗しないためにもここはプロのアドバイスを受けるべきだと思います。※電子錠を既に購入した状態でご相談いただくと設置不可能という状態にもなりかねません。必ずご購入の決断をする前に実際に対応するエリアの鍵屋さんに直接お問い合わせ下さい。

オススメの電子錠3選


全国各地のクラシトキーで設置のご依頼が多い人気の3点をご紹介いたします。人気の傾向として、「原状回復が出来るタイプにしたい!」というご意見が圧倒的に多いです。「転居時には元に戻せるので大家からの許可も得やすい」、「今後万が一他の製品に乗り換えた時に、無駄な穴を増やしたくない」「大掛かりな工事とならないため安心」といったご意見があります。もちろん、原状回復タイプはどこにでも設置できるわけではありません。そのため扉の状況を見極める必要がありますが、業界最大手のMIWA製品もありますので、該当するケースは多いと思います。どのお客様にも、まずは原状回復タイプが対応するか確認をオススメしています。そして機能面として人気の傾向が高いものとしては、「スマホ対応」が挙げられます。生活の一部である「スマホ」、鍵は忘れてもスマホは忘れない!の声もよく聞きます。

クラシトキー今オススメの電子錠3選:美和ロック株式会社:PiACK3シリーズ
クラシトキー今オススメの電子錠3選:株式会社エナスピレーション:Flassaシリーズ
クラシトキー今オススメの電子錠3選:株式会社Fuki:Ei-Lockシリーズ
美和ロックの鍵は、日本でのシェア率が約60%を占めており、日本で最も多く使われている鍵は美和ロックの鍵ということになります。PiACK3シリーズはシリンダー無加工交換に特化しており、2ロックにも連動対応があります。セパレートタイプ以外に、プッシュグリップ、面付タイプの3種のスマートロックが用意してありますので、あらゆる既存ドアに後付けが可能です。新築、賃貸、既存物件へと幅広く導入いただけます。次に、株式会社エナスピレーションは、玄関や勝手口の電気錠以外にも、公共のロッカーや個人のキャビネットなどあらゆる場所に対応した電子錠の設置や、逆に大型オフィスの電気配線式の電子錠など、電気錠に関する商品を幅広く扱っているメーカーとなります。種類が多いため、あらゆる環境・お客様一人一人の利便性に適した製品をご用意できます。2021年の大手インターネット調査においても、「顧客満足度が高いと思うスマートロック」や「コストパフォーマンスが良いと思うスマートロック」など、6つのNo1製品として選ばれ、鍵屋の見解からも、とてもオススメとなっております。最後に、Ei-Lockシリーズですが、スマホアプリを利用することにより、Bluetooth通信が届く範囲であれば施錠・開錠も出来ますし、管理者権限があれば入退室履歴も確認することが出来ます。細かい設定は本体から行うのではなく、スマホから管理画面に入り設定します。スマホ鍵は直接スマホ同士で鍵の権利を渡すことも、LINEやメールで遠隔地の人(スマホ)に渡すことも可能です。まさに現代向きの鍵の管理方法といえるでしょう。

時代は電子錠。電子錠の鍵交換もご相談下さい

鍵の事ならクラシトキーにお任せ下さい
電子錠についてまとめてみましたが、冒頭でも説明しましたように、お客様の環境に合わせて必要なものをチョイスする必要があるため、万人に対し、これが絶対にオススメ品という商品はなく、比較検討をしないといけません。私達には、商品の相談・販売・設置までを通して豊富な知識・実績があります。お気軽に最寄りのお店にお問い合わせ下さい。私達クラシトキーグループは、一つの大きな鍵屋というわけではなく、各都道府県1社のみ選ばれた実績値の高い鍵のエキスパート集団です。各県の代表・見本となりえる鍵屋の集まりで一つのグループとなっており、それぞれが独自の地元で活躍する鍵屋です。そのため各都道府県によって担当鍵屋が異なっていますし、持っている機器から対応できる範囲・料金体系まで全て異なります。全国47都道府県全ての代表が集結できれば良いのですが、力のある鍵屋さんでもこれ以上は回り切れない等の理由でエリア掲載出来ていないこともあります。掲載が無いエリアであれば、ぜひとも近隣エリアへの問い合わせにご協力下さい。仲介等ではないため全国共通の問い合わせは用意しておりません。作業についてのお問い合わせはエリアの直通ダイヤルに直接お問い合わせ下さい。「電子錠の鍵交換」以外にも、「シリンダー式の住宅の鍵交換」「車の鍵トラブル」「鍵の修理」「鍵の不具合」「鍵の疑問」など、鍵に関することであれば、一人で悩まずお気軽にお問い合わせ下さい!
各社で対応状況は異なります
クラシトキーは仲介業者ではありません!見積もり・作業内容のご相談については直接各社連絡先へお願いします。

クラシトキーご利用時の注意事項

  • ・エリアによっては、掲載されている内容でも、作業が出来ずお断りする場合があります。
  • ・エリアによっては、リモコンタイプの鍵の取扱を行っていない場合があります。
  • ・作業内容によっては、車両側の問題等により鍵の作製および複製が出来ないケースもあります。
  • ・サービスの特性上、身分証明書(車検証・免許証)が無い場合にはお断りする場合があります。
  • ・ご関係が確認できない他人名義の住宅・お車等の開錠・合鍵・作成はお断りします。
  • ・山間部・離島地域、また交通事情によっては、作業員の手配が出来ず、お断りする場合があります。
  • ・ご依頼内容によっては即日対応のご要望にお応えすることが難しい場合もございます。
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